上手にまとめられなくて無駄に長くてすいません。
義兄嫁から電話が来た。
「嫁子さんって、お着物持っていたかしら?」
どんなシチュの着物の話なのか分からなかったので、
「一応、喪服と訪問着は、独身のときに親に仕立ててもらいました」
と答えると、
「喪服だなんて!!」
と怒った。
わけわかめ。
聞けば、コウトくんが婚約するので、両家顔合わせ・結納も兼ねたような、ちょっと格の高い食事会をするそうな。
婚約者さんのお家は昔からの名家なので、正装で来てほしいということだった。
たまたま義実家に義兄嫁が行ったときに、トメさんからその話をされて、
「じゃあ、嫁子には私から伝えときますね」
ということでした。
コウトくんは、
「もし、着物がないなら、結婚式に行くような服装でもいい」
とトメさんに言っていたそうだがトメさんとしては、着物で行って越したことはないと思うので、嫁たちにも着物で行ってほしい。
義兄嫁は、着物を着るならレンタルになる(お金がかかる)のが嫌な様子。
「もし、嫁子さんがまともな着物持ってないなら、私も洋服で合わせてあ げ る」
と言ってきた。
「それでしたら、母の江戸褄を借りようと思うので、大丈夫ですよ」
と答えると
「話し聞いてた?着物て言ってるの!えどずまって!!持ってないなら持ってないって言いなさいよ!」
ここで話が脱線して、
「嫁子は見栄っ張り」
と結論付けられて電話が切れた。
しょうがないので、自分でトメさんに電話して、江戸褄で問題ないか聞くと、大丈夫とのこと。
「義兄嫁さんも、良いお着物を持ってるそうだから、二人に会えるのが楽しみだわ」
ですって。
「本当はお着物着たかったんですけどー、嫁子さんが持ってないなら、格合わせなきゃって思ってー」
という義兄嫁の魂胆が透けて見えるようだ。
見栄っ張りはどっちだ!!
当日、義実家に集まってから、みんなで乗り合わせていきましょうということになった。
たまたま義兄たちの車とうちの車が同時に義実家に着いたんだけど、義兄嫁、結婚式に着るような、膝丈ドレス ショールだった。
私を見るなり
「コウトくんのおめでたい席だった言うのに!その格好は何!?」
と突っかかってきた。
どうも、江戸褄の黒を喪服と勘違いしている様子。
騒ぎを聞きつけて、ウトメさんと、トメさんの着付けのために着てた呉服屋さんも表に出てきた。
義兄嫁の主張に、一同メダマドコー状態。
呉服屋さんの説明と、トメさんも同じような着物を着るというのを見せて、やっと理解した様子。
しかし、まだまだ食い下がる義兄嫁。
「でも、レンタルなんでしょう?相手のお家はきっとお着物も見慣れていると思うし、あんまり質が悪いものじゃあ、恥かいちゃうんじゃない?」
そこで爆笑したのは呉服屋さん。
「いやぁ、ぱっと見ただけでも分かる、加賀友禅の、とってもいいものですよ!これをレンタルに出すお店なんて無いですよ!どこに着て行っても恥かくことはないです!保障します!」
義兄嫁、顔真っ赤でプルプル。
青筋立ててキーキー騒いでる義兄嫁と、快活に笑う呉服屋さんの対比がものすごくスカッとした。
挙句の果てには
「私はドレスなのに妹の嫁子が着物なんて!」
とふじこってきた。
それには、今まで黙って聞いていた義兄とウトさんが激怒して、
義兄嫁は急病、ということで顔合わせには欠席ということにさせた。
義兄曰く、義兄嫁は私の分のドレスも持ってきてたらしい。
サイズ何号違うと思ってるんだ。
意味不明。
コウトくんの顔合わせは、非常にいい雰囲気で終わった。
お相手の女性陣は全員江戸褄・振袖だった。
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