自分は高学歴で有名企業の共働き夫婦の間の一人っ子だ。
母親もエリートコースで自分は生後半年から保育園育ち。
お迎えはいつもシッター。
両親ともに毎晩夜中。
自分の食事は家政婦。
両親の顔をめったに見ない生活。
両親もともに会って無かったみたいだ。
そんな夫婦はうまくいくはずもないが、対外的な対面のために婚姻関係を続けていたみたいだ。
それでもとうとう自分が中学受験に合格した後、離婚の話が出た。
お互い足でまといな自分はいらないことは一致していて、親権を押し付け合う罵倒を夜中に繰り広げていた。
醒めていた自分は夜中に話を盗み聞きして二人の元に行き
「一人暮らしをするから自分の口座に金を入れろ。
親権はどっちでも構わないが、自分が一人暮らしをしていても世間におかしく思われないように、どちらかの親と一緒に暮らしていることにしてくれ。
学校の面談とかどうしても保護者が必要なときだけ連絡するから後は一切会わなくてもいい。
これを拒否するならおまえらの会社に行って子供を捨てたと言いふらしに行く。
テレビや新聞にも言いに行く。」
ともっと幼い言い方だったかもしれないがこんなことで脅迫してやった。
結果父親が親権を持ち、父親名義のマンションを購入してそこに一人暮らしをすることになった。
家事は通いの家政婦が雇われた。
学校は自由な校風の学校だったので高校卒業するまで親が仕事が忙しくと面談も一人で受けられた。
そのため書類を書いてもらうときに父親が実際住んでいるところに郵送して返してもらう以外親と接触は一切なし。
長期休みも家政婦が家事をしに来るまでいつも一人。
一人暮らしがばれないように友達も遊びに来させることを禁止されていたし、警察沙汰になると親が呼び出しになるため、品行方正の孤高の優等生を演じてきた。
20歳になった時に手切れ金としてまとまった金額と住んでいるマンションが父親から贈与された。
これも脅し取ったようなもんだが。
今28歳だが就職するときの保証人にサインしてもらって以来接触は無い。
たぶんこれからもどちらかが死なない限り。
母親は22歳まで毎月振り込みがあったので、生きてはいたとは思うが所在不明だ。
こんな自分は一生結婚することはないと思っている。
大学では結構はじけて友人は一杯作ったがこんな生い立ちはだれにも話したことはない。
彼女もいたこともあるが、深い話はしたことは無い。
コメント
コメントする