義父が亡くなったのを機に、義母と同居をする事になった。

私は義母と言いたいことを言い合うし、基本的な価値観が近いので少なくとも私は義母と同居するのは、嫌では無い。

夫は男三人の次男だが、長男は独身で公務員で2年ごとに転勤の官舎暮らし

三男は県内に住んでいるが、嫁の実家近くに家を建てている。


義父の49日の後、皆で話し合って決めたのだが、義弟嫁が

「次男嫁さん、良いですねー。いずれは義実家を相続ですか(話し合いで決まった。義母の面倒を見る代わりって事で。)田舎でもこれくらい広いと一財産ですねー。まだ新築だし。義父さんの遺族年金とか結構な額ですよね、義母さんの年金も満額でしょ?甥っ子君達の面倒も見て貰えるし、ウハウハじゃないですかー」

とねちっこく絡んできた。

仲良くして貰っていた義父の49日で、まだ悲しみも癒えていなかった私はカッとなって

「それ言うこと?!義理とは言え、親が亡くなったばかりなのに遺産の話なんて良くできるね!義母さんには義父さんの分まで長生きして貰うし、これからの人生面白おかしく生きて貰う!遺産なんて一円もも残さず自分の為に使って貰うつもりだから!!」

と、布巾を投げつけてしまった。

場所は義実家の台所だったんだけど、台所の窓の下に外水道があって、夫兄弟や義母が庭で取れた果物や野菜を洗おうとしていたらしい。

何も知らない私と義弟嫁は、食事中お互い目も合わせないで険悪だったんだけど、腹の虫が治まらない義弟嫁が

「次男さん、次男嫁さん更年期じゃないですか(三男嫁33・私37)?いたわってあげてくださいね。お義母さん、次男嫁さん男の子ばっかりで大変みたいですよー(三男家は女の子二人)。さっきも私の料理の手際が悪いせいで怒鳴られちゃって、布巾投げつけられちゃった☆」

と言いだした。
私も腹が立っていたので

「三男嫁ちゃんは、義実家がとても気に入ってるみたいですよ。義母さんと一緒に暮らせるのも羨ましくてしょうがないみたい。三男君、あなた達がここで義母さんと同居する?」
と言った。

義実家には最低限しか近づかず生活してきた三男嫁は、大慌てで

「そんなこと言ってない@pkjhgfd!!!誤解ですからkjhgfc」

そこへ義母がいつものおっとりした口調で

「え~?嫌よ~。次男嫁ちゃんとは言いたいこと言い合えて喧嘩になってもしこりが残らないけど、三男嫁ちゃんは良いのは口だけで、裏表激しいし、はっきり言わずに自分の思い通りに人を動かそうとして面倒臭いんだもの~。私じめっとした僻みがましい人って嫌いなのよ~。その上腹黒いし~、根性曲がってるし~。三男嫁ちゃんと暮らすくらいなら、ずっと一人で良いわ~。」

義母はおっとりしたゆる~い口調で猛毒を吐く人だが、いつもはここまで言わない。

むっつりした長男が、先ほどの会話を聞いていた事を暴露。

更に三男が「お前、手際が悪いも何も、どうせ何もしてないだろ?この夕飯だってどうせ義姉さんが全部作ったんだろ?無洗米を炊飯器にセットする以外した事ないじゃん」
と追い打ち。

三男嫁は「皆で次男嫁さんの味方するんですね!分かりました、もう良いです!」
と、義実家を飛び出してしまった。

夫が三男嫁の背中に「もう来るなよハイエナー!!!」と叫んだら、車で義実家の花壇を一部壊して帰っていった。

義母の言葉にスッキリして、三男君の言葉にやっぱりなとスッキリして、夫の言葉に爆笑した。