1回目の結婚での話だけど。

とにかく私は若かった。

愛があれば何でも乗り越えられると思っていた。


結婚したのは21歳の時。

相手は3つ年上の24歳。結婚した時は7人兄弟の次男だった。

結婚後、9人兄弟の次男になったw

どこかの子沢山番組の奥さんの真似して

「特技・妊娠」なんて言っちゃう明るい義母だったけど結婚して分かったのはただのアホだった。

義父は一応ちゃんと働くサラリーマンだったけどやることはやるけど、子育てにはノータッチと言う感じでいつも部屋の隅で黙って瞑想していた。

週末ごとに元夫の実家に通わされてその時には前日から土産用の料理を作らされた。

最初のうちは私の料理をみんなが奪い合うようにして美味しそうに食べてくれるのが嬉しかったけど、体調を崩して作れなかったときにそれでも用意しろと元夫に強要されて熱もあったので拒否して寝込んでいたら蹴飛ばされたことがあってそれで自分の馬鹿さに目が覚めた。

元夫の実家が貧乏なのは分かってたけどそれは子沢山だからだと思ってた。


でも私も結婚して家計のやりくりとか色々勉強するようになって分かったのは単純に義母がアホだったからだ。

生活が苦しいのに子供をどんどん設けたことに関しては置いといて、義父の収入だけで遣り繰りするのは大変なのは分かってることなのに麦茶とかいつもペットボトル。

それも伊藤園のブランドもの。

コカコーラにしてもお茶にしても、大きいペットボトルだと個々がグラスを使うから洗い物が増えるのが嫌で、いつも500mlのを沢山冷蔵庫に入れてた。

買い物に行けば惣菜コーナーの割引シールばかり狙って大量に買い込んでくる。

作ればいいじゃん・・・その方が安いのに。

菓子パンなんかも山程買ってくるし、冷凍庫には王将の冷凍ギョーザがいつもきれいに10パックぐらい入ってた。

ちなみに冷蔵庫は2台あった。

この人は将来の事とか全然考えてないんだな、節約とか嫌いなんだなって思った。

小さい兄弟たちは私が作っていく料理が見たことないものばかりだったから珍しかっただけみたい。

元夫に対して不信感を抱くようになってからも離婚まではなかなか考えられなかったけどただ一緒に実家に行くのはもう嫌だった。

トイレとか汚いし、行けばなんか無くなるし。
そしたらうちのアパートに勝手に兄弟たちが入ってくるようになった。

スペアキーを渡しちゃってたのよね。

いくら義理の兄弟って言ってもここは私たちの住まいだって思いがあったから元夫に返してもらってって言ったんだけど何がいけないんだって殴られた。

それで勝手にキーを変えたら又殴られて蹴られた。

結婚する時、父と母から絶対苦労するからって反対されてそれでも愛があれば!って、たわけた妄想で押し切っただけに意地になってたけど鍵のことがあってから、もう無理だと思って泣きながら実家に帰ったら黙って家に入れてくれて、父がお風呂沸かしてくれた。

一週間ぐらい実家で過ごして離婚を決意してアパートに帰って元夫に離婚用紙にサインを求めたら鳩尾にパンチ入れられて嘔吐。

そのあとボコボコにされて

「別れてやるわ、ペッ」

って唾吐かれた。

3年の結婚生活だったけど、私にとって人生最大の黒歴史。

その後、父の勧めで地元を離れて父の友人がやってる会社で働き30手前で再婚。

子宝にも恵まれて今は幸せ。

でも親にはものすごく迷惑掛けた。

子沢山の大家族がみんながみんなあんなんだとは思ってないけど私の黒歴史の中にある大家族は正真正銘の糞だった。