友人の結婚式の話
その結婚式の参加者は偶然にも甲殻アレルギー持ちが多く
新郎上司、新郎恩師、新婦父親、新婦友人の4人のアレルギー持ちが参加してた

新郎は恩師から何度も「俺は昔カニを食べて死んだ」話を聞かされており
新婦は父親と親友という近い人間がアレルギー持ちであったため
新郎新婦共にアレルギーの怖さは十分理解してた
だからプランナーには衣装や費用などの話より「エビカニ料理は出すな」ということを再三申告していた

そして式当日
予想外というか予想通りというか料理にエビが混入していた
それも見た目でわかるものでなく、すり身にして肉団子にされたエビが
対策は万全だと聞いていたため何の疑いもなく料理を食べていた新婦友人が苦しみのたうちまわった
ざわつく会場とその会場に響き渡る「えびぃぃぃぃぃ!!」という新婦の叫び声

救急車がよばれ運び出される四人
しかし事件はそこで終わらなかった
地獄へ突き落とされる我々に無常にも鳴らされる鐘の音
迎えに来たのは天使ではなく救急隊員であった
阿鼻叫喚の中運ばれる四人
狂ったように笑う担当者と土下座する料理人達

会場の大半の人間はいきなり絶叫した新婦のエビ発言に「えび?」と混乱、私も混乱
事情を知ってる人間はすぐさま他のアレルギー持ちの安否確認

新婦父親:娘の結婚式に感極まって食事が喉を通らず
新郎上司:緊張を解すためのお酒を飲み過ぎて軽く泥酔、料理を食べず
新郎恩師:前日から入れ歯の調子が悪く、食事のスピードが極端に遅い

と幸いなことに新婦友人以外は料理に手をつけていなかったため難を逃れた

それでも救急車が呼ばれ新婦友人が搬送されるという大事になったため式ががたつくも
新婦友人の「これで式を中止にしたら絶対に許さない」発言で一応再開
病院からの「もう大丈夫です」という連絡があるまで新婦はずっと真っ青で沈んでいた
連絡後に笑顔を取り戻すもやっぱり沈みがちで式は終了


自分達のウェディングドレスよりもアレルギー対策を重視してたのに
馬鹿プランナーのせいで全て台無しにされた新郎新婦が可哀相すぎた結婚式だった

後日、話し合いの席が設けられた
新郎、新郎両親、新婦両親 vs 支配人、料理担当、プランナー
新婦は心労のためダウンで欠席

新郎「本人(新婦友人)が大事にしたくないと言ってるからやらないが、本当なら訴えたいくらいだ」
支配人「本当に申し訳ない」
料理担当「プランナーの言うことだけを信用するべきではなかった」
      「エビカニという時点でアレルギーを疑い本人に確認するべきだった」
プランナ「申し訳ございませんでした」

ここまで聞いて新郎がおかしなことに気づく
てっきり連絡ミスや手配ミスが原因だと思ってたけど料理担当者に連絡はいってるのか?と
そして真相を聞いて呆然としたって
プランナー曰く
「折角のめでたい席でエビがないとか縁起悪い」
「見た目でわからなくすれば大丈夫だと思った」
「事前試食したときも何も言われなかったので問題ないと思った」
ちなみに事前試食は新郎新婦のみだったためエビ混入は発覚せず

挙式費用全額+新婦友人治療費+慰謝料+中止になった新婚旅行費用
+台無しになった写真の取り直し費用(うちが嫌なら別の所で撮ってきてくれても構わない条件付き)
で一応終結