職なし地味ブスが、幼なじみの結婚式に行ってきた
挙式は神前式、披露宴はシャンデリアのあるきらびやかな会場にて
花をつけた流行りの白無垢→裾をたっぷりとったウエディングドレス姿の幼なじみは本当にきれいだった

職場の上司も「新婦は見ての通り美人で」「性格も細やかでよく気が付き…」「我が部署の人気者で」とスピーチ
先輩方にもちゃん付けで呼ばれ、本当に可愛がられてる様子だった
旦那さんも優しい良い人で、友人がたくさんいて賑やかで楽しい式だった
私は幼稚園からの幼なじみで新婦を家族みたいに思っていたけど、
実際は地元に残ったもう一人の幼なじみこそ新婦にとって本当の幼なじみだったみたい
受付もスピーチも彼女が見事にこなして、号泣した新婦と抱き合う場面もあった
新婦が作った動画のメッセージでは、「姉妹同然!これからも愛してる」と書かれる彼女に対し、
私は「今度おいしいケーキ屋さん連れてってね」という一行だけ
高校(新婦と私は同校)の友人に「アンタも幼なじみなんでしょ?」と言われるくらい蚊帳の外
疎外感を感じつつ、ブーケのリボンを引く場に呼ばれたら、なんと私が当たりを引いてしまった
新婦の「あ、持って帰れば」の一言をもらった以外、後は他の新婦友人の写真撮影に使用された
新婦の親御さんやおばあちゃんに「喪子は結婚の予定はあるのか」と聞かれ、ないですすみませんと答える
披露宴が終わり、二次会会場へと移動する待ち時間の間、新郎友人と新婦友人が意気投合する中私だけポツン
とにかく新郎新婦とも人気者で、友人達の盛り上がりがすごくて、華やかで本当に幸せそうで素晴らしかった
それと正反対に、両親にこんな風に感動を与えられず、万が一奇跡が起こったとしても賑やかな式にはなり得ない
そんな我が身と引き比べて、感動したと同時に惨めで寂しくて親に気の毒で泣いてしまった

しかもグループの長身美女(既婚)と髪型、ドレスの色・形、ボレロの装飾まで丸かぶりしたのが痛かった
一目瞭然な劣化版で、みんな触れなかったけどいたたまれなかった