地方大学を卒業して、就職で東京へ出た。 
寮生活が肌に合わず、1年足らずで都下のアパートへ引っ越した。 
田舎者は危機管理が甘くて、1階なのに窓のカギを閉め忘れることがあった。 
おかげでひと月足らずで近所のヘンタイさんに目をつけられてしまったらしく、 
ある夜風呂から出たら、風呂のドア脇に私の脱ぎたてパンツをかぶった男性がいた。 

速攻で風呂場に逆戻りして、手を突っ張ってドアあかないようにがんばった。 
風呂のドアって下の方にカギ付いてたんだけど、その時は余裕なくて気づかなかった。 
襲われるだけですめばいいけど、殺されるかもと思ってマジでパニックになってた。 
でも、幸いなことに襲うタイプじゃなくて、脅かして喜ぶヘンタイさんだったようで、 
風呂のドアのくもりガラスをタオルで拭いて中を覗こうとしてきた段階で我に返り、 
必死で悲鳴あげたら逃げた。脱ぎたてパンツと、着替え用のパンツは盗まれた。 

そこからややしばらく風呂場に籠り、気配が完全に消えてから風呂場を脱出。 
パジャマと電話をトイレに放り込み、トイレにカギ掛けて着替えて110番。 
悲鳴がご近所中に聞こえてるはずなのに、誰も警察に電話してくれてなかった。 
田舎じゃありえないから、東京って怖いところだと本気で思った。 

まあ、結果的に何もなかったわけだけどトラウマにはなってしまい、 
お定まりのPTSDだとかパニック障害だとかから抜け出すのに 
何年もかかったのが一番の修羅場だったかも。 

入居したばかりのアパートを即引き払うことになったのも金銭的に修羅場w