コウト君の結婚式の話。 
トメに相談したら、絶対留袖!ということだったので、母の嫁入り道具の黒留袖を借りると、トメにも了承を得た。 

当日、義実家へ迎えに行ったら、トメ、私の留袖見て 
「家紋が義実家じゃない!」 
と、車内で怒る怒る。 

母から借りたことを旦那ウトと何度も説明したんだけど、二言目には 
「◯◯家(義実家)の人間として出席するのに!コウト君が恥をかく!」 
と。 
式場着いて、控え室でもず~っとネチネチ。 
あんまり自信満々にトメが言うので、私も、実母と同じ紋が普通じゃないの?この地域は違うの?と、自信が持てなくなってきて涙目。 
すると、そこにトメ姉たちが到着。 
トメ、援軍ktkrと、姉たちに、嫁の非常識さを語る。 

トメ「見てよ!うちの嫁子ったら、家紋が違うのよ!もう、恥ずかしくって!」 
トメ姉1「は?何言ってんの?違って当たり前じゃない」 
トメ姉2「ちょっとやめてよね、恥ずかしい」

ヒートアップしてるトメに反して、冷た~く答えるトメ姉たち。 

トメ「でも!私は◯◯家の家紋よ!」 
トメ姉1「それは、あんたがウトさんに作らせたからでしょ」 
トメ姉2「レンタルなんか嫌~!って、大暴れしたんだっけ?」 
トメ姉1「そもそも、あんた、◯◯の家紋、何か言えるの?」 

そこで、トメ、ちょっと口ごもって、自分の胸(家紋のとこ)叩きながら「武田菱よ!」と。(多分知ってる家紋を適当に言った) 

トメ姉、私の方を向いて「嫁子さん、ご存じ?」と言うので「丸に花菱ですよね?」と答えた。(ウトから教わった) 

トメ姉、盛大にため息ついて、 
トメ姉1「これから、教養は嫁子さんを見習いなさい。それか、物知らずなら物知らずなりに黙ってなさい」 
トメ姉2「年甲斐なく偉ぶりたいなんて。情けない」 
トメそっくりの嫌~な言い方で、色々言われてトメ涙目。 
その後、私はトメ姉たちに謝られ、親戚方と、家紋の話で盛り上がりました。 

コウト君の結婚式では、トメは始終おとなしく、「お袋もようやく子離れしてくれたか」と、コウト君も嬉しそうでした。