うちは旦那がトメにお小遣いを渡すのをやめなくて 
そのうち仕送りの話になって、それで別居した。 
ウトが生きていたころはトメはウトの言いなりで出かけることもなかったとか。 
それで、ウトが亡くなったあとにトメは自分の田舎に戻ったんだけれど 
そこでかつての友達や職場の仲間などと親交を深めて 
旅行とか食べ歩きとかをするようになった。 

東京の家を売って田舎に引っ込んだから、お金には困ることはないはずなのに 
「旅行するのに服を買いたいから小遣いをくれ」というかんじで 
定期的にお小遣いをせびってくる。 

最初は旦那も自分の小遣いの範囲で送っていたけど 
仕送りをトメに言われてから「家計から毎月送りたい」と言い出して喧嘩になった。 
1度別居して離婚話になったときに、旦那はやっと目が覚めたというか現実を見たというか。 
そのとき、旦那は40歳でトメは75歳。 
離婚して子供たちが大学を出るまで養育費を払い、財産分与もして。 
再婚は望めるかといったら無理だろう、と。 

実家にいたころ、トメが暴君ウトの言いなりで楽しみがなかった生活だったことや 
独り身のトメに対する申し訳なさをお金で何とかしたかったみたいだけど 
私の親が「私たちもそんなに楽しい楽しいで生活はしてこなかったし今もしていない。 
私たちの親だってそうだ。生活ってそんなものじゃないのか」と言ったのも効いたみたい。