修羅場に巻き込まれた話?

私:22歳社会人 
彼:24歳社会人、私と付き合って1年半 
兄:私の兄、25歳社会人 
綾:兄が付き合い始めたばかりの彼女、22歳大学生 

私と兄は、両親が不仲なせいか一番身近な家族でわりと仲良し兄妹だった。 
二人で飲みに行ったり、たまにお互いの彼氏彼女と遊びに行ったりもしてた。 
先日、兄から「久々に飲みに行こう」と誘われて私・彼・兄の3人で居酒屋へ行った。 

お互いの仕事の話をしたり、私と彼のアホなケンカ話をしたり、 
中でも最近付き合い始めたばかりという兄の彼女の話で一番盛り上がった。 
兄いわく「ふわふわしてて女の子らしい。俺の理想そのもの」な子らしく、彼とひやかしまくった。 
兄は見た目が割と良い方で、今まで9人の女の子と付き合ってきたんだけど、 
何故か歴代彼女ほとんど超わがままな子ばかり(外見で近づいてくる子が多いから?)で、 
さんざん振り回されてきたのを見てるぶん今の幸せそうな兄を見てすごく嬉しかった。

2時間程すると、酒に弱い彼がつぶれてしまってうつ伏せて寝始めた。 
まぁ仕方がないからちょっとだけ寝かせておこうかーと兄と私でしっとり語ってた。 
んで途中で兄が「ちょ、トイレ」と席を立った直後、テーブルの横に見知らぬ女が…。 
私「何ですか?」 
女「何ですかじゃねーよ、人の男とってんじゃねーよ」 
私「は?何の事?」 


女「しらばっくれてんじゃねーよ!」 

…と、テーブルにあったビールを顔に勢いよくぶっかけられた。 



騒がしかった店が一瞬でシーンとした。 
正直何が起きたのかわからなくて、頭の中はもう真っ白。目痛いし。 

まず最初に浮かんだのは「彼が浮気してる!?」 
目の前で爆睡してる彼(この騒ぎで起きなかったw)を急いで起こした。 
彼「あれ、俺寝てた…あれ、お前何濡れてんの?え?(横の女に気づく)…あ!お前!」 
女を見て驚く彼。私の中で疑惑が膨れていった……んだけど、女も彼の顔を見て驚いてた。 
ますます意味がわからなくなって何も言えずに固まってると、兄が戻ってきた。 
兄「あれ、綾じゃんなにしてんの?ってお前(私)濡れてない?なにどーゆー事?」 
綾「どーゆー事ってこっちが聞きたいんだけど。なにこの女」 
兄「あー、それ妹。んでそっちが妹の彼氏。てか綾いつもとキャラ違くない?」 
この時点で兄もだいたい察したようで目がちょっとキレてた。

こっから二人の痴話げんか↓ 
綾「妹がいるなんて聞いたこともないし!てか全然似てないし!嘘つくならもっとましな嘘つけよ!」 
兄「嘘じゃねーし」 
綾「嘘!だってこないだあんたの部屋でこいつのプリクラ見たもん!」 
兄「は?…あー、あれは俺の友達に妹の友達を紹介するってんでプリクラもらっただけだし。 
  ってか何、あのプリクラ俺の机の引き出しに入れてた筈なんだけど。勝手に見たわけ?」 
綾「見たら悪いものでも入ってんの?彼女なんだから勝手に見るの当たり前じゃん!」 
兄「いや意味分かんない。てかこいつ(私)になんかぶっかけたの?まずそれ謝れや。」 
綾「はぁー!?誤解されるような事したそっちが悪いんじゃん!最悪!もう別れる!」 
兄「こっちのセリフ。こいつに謝ったらとっとと消えて」 

結局謝らずに「意味分かんない!」と言いながら逃げてった。 
残されたのは静かに切れてる兄、ビールまみれの私、私をせっせと拭く彼… 
彼に「あの人知ってたの?」と聞いてみると、 
彼「あいつ同じ高校だったんだけどさー、顔がいいやつと金があるやつを見つけたら、 
彼女いようがいまいが見境なく声かけてって二股三股平気でする女で、 
超有名な遊び人だったんだよね。直接話したことはなかったけどやっぱありえない女だわ」 
兄「…そんな女だって見抜けなかった俺って…orz」 

そっからお店を変えて「兄を励ます会」と「ぶりっこを見抜くコツ講座」しましたw 

結局勘違いでビールかけられて店中の視線浴びて散々な1日だった…