4年前の小旅行のときのお話です
そこの旅館は眺めのいい大浴場が売りと知り 風呂好きの私はすぐさま入浴しにいきました。
大浴場内は数人のお爺ちゃん達が入ってる以外は人もおらず私は雄大な景色を楽しみながら( ´∀`)マターリと湯に浸かっておりました すると・・・
「うわ~ 広っぇ~~!プールみてぇ~!!」
と マターリをぶちこわす大騒ぎをするDQN3人が入ってきたのです。
湯船に飛び込むは、泳ぐは、騒ぐは、歌うは とやりたい放題。


私が注意すれば良かったのですが 相手は3人だし 体にタトゥー入れてるし と私では適いそうにないので(ヘタレ)早々にあがろうかと思っていると
「おいボウズ共 うるせぇぞ!」
見ると先ほどのお爺ちゃん達がDQN達に向かって鋭い眼光で睨み付けているところでした。
『爺ちゃん達 ちょっと無謀よ・・・』
などと思っていると 予想通りDQN達がいきり立ってお爺ちゃん達に向かっていき、それを迎え撃つように立ち上がるお爺ちゃん達 私はその時見てしまった・・・
お爺ちゃん達の痩せた背中に輝く「昇り龍」「唐獅子牡丹」「不動明王」「弁財天」「桜吹雪」のタトゥー いや 《もんもん》を
ずらりと並んだ生きた芸術作品を見せつけつつ お爺ちゃんの一人が背中越しに修羅の目でDQNを睨み付け
「んなラクガキ彫ったぐれぇでいきがんじゃねぇぞ小僧共!!」
と 年季の入ったドス声で一喝 その迫力は端で聞いてる私がすくみ上がるほどのものでした。
その後 すっかり畏縮したDQN達にこんこんと説教しはじめるお爺ちゃん達を後目に私はそそくさと大浴場を後にしたのでした。
後に旅館の人に聞いてみると やはりあのお爺ちゃん達は「元・組長さん達の慰安旅行」だった。
旅先での思わぬ出会いは楽しみの一つではありますが・・・
これほどの出会いを体験した人はそういないでしょう。
色んな意味で思い出深い旅でした。


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