普段から「嫁の家とは格が違う!」と公言していたウトメ。 
ウトメ・旦那は教員、コトメやコウトも四年大を出ているのが自慢。 
片やうちは両親自営の印刷屋。それだけで義実家はいわゆる「町の工場」を連想していたらしい。 
「格下の家の娘をもらってや っ た」「本当なら駄目だったんだけど、今はこういう世の中だからね」 
旦那もかばうどころか一緒になって口をそろえる始末。 

最終的には流産したときに「役立たずは出ーてーけ!出ーてーけ!」と 
義実家で口を揃えて言われ、雀の涙の慰謝料で離婚した。 

その後。こつこつ書きためていた義実家での日記を、仕事の合間に書き起こし、自費出版しました。といっても実家で作ったから、わずか30部程度。 
装丁は見た目豪華に。タイトルは「○○家の真実」(義実家と漢字違い。読みは一緒)。 
登場人物もすべて漢字違いもしくは一字違いぐらいで。 
添削をしていただいた恩師に(半分冗談で)推薦文をいただいたので、恩師に差し上げたら 
「昔の知り合いの息子さんが最近離婚したから、すすめとくよ(ニヤリ)」 
そういや良く似た名前だと仰ってましたもんね。是非にと少し多めにさしあげた。 

そういや元ウトメの尊敬する人物って、この恩師だった気がしたけど覚えてないや。 
コトメの縁談相手もこの恩師絡みだった気がしたけど忘れた。