とある役者Aのファンだった頃、その役者がTVドラマのレギュラーで人気が出た。
その役でついたファンが群がった舞台で同じくAのファンという女性5人組に声をかけられ、舞台後に一緒に飲みに行くことに。これは別に珍しくなく、ファンが少人数の役者ではままあること。
だがその時は、この飲み会が修羅場だった。
飲んでる途中でいきなり空気が変わり、ジト目で睨まれ始める私。
何か余計なことを言ったかな?と思うが、役者の話で質問以外は答えていない。
すると5人いたうちの2人が泣き出し、残りの3人が私に説教を始めた。

説教を要約すると
・役者Aの人気が上がったドラマの中でAは主役Sとの友情を温める役柄
・つまりSとAはできている(なぜこういう主張になるかがわからない)
・SとAが仲がいいのはインタビューなどでも見ることができる
・ファンも二人の仲を温かく見守るべき、ファンで結婚式をあげてもいいくらい
・それなのに(私)はAの恋人の話をする
・SとAの仲を信じてるファンにとっては信じられない話
・あんたなんかファンじゃない、ファンなら恋人の仲を裂くべきだ
・現に今ファンが傷ついた、責任取れ!

SもAも男性で、Aの恋人はそこそこ公認の仲、結婚も秒読みと言われていたくらいなのに、なぜ同性とできてると言われるのかが理解不可能
だいたい責任って、「Aの恋話知ってます?」と聞かれたんで「うん、○さん(お相手の女性)だよね。結婚も近いんじゃないのかな」と言っただけ。
それで勝手に妄想潰されたって泣かれてもこっちが困る。
そう言ったらそこから1時間ほど全員からSとAのありえないコイバナを聞かされるわ、その中には露骨な性表現(性器の名前を連呼する、官能小説よりもグロい話)も含まれてるわ、あげく、Aはウェディングドレス似合うとか、Sの子を妊娠してるとか、こっちが泣きそうなくらい気持ち悪くなって、逃げようとしたら
「ちゃんとSAの愛を認めないと帰しませんよ」
と言われて本気でビビった。
そこで仕方なく理解したフリをして話を合わせたら
「分かってくれて良かった。(私)さんって私たちと同じ種類だと思ったんですよね。で、どっちがウケ?だと思いますか?」
と言われたんでよく分からないから「Sかな」と言ったら
「なあああああんでえええええ!?Aに決まってるじゃないですかああ!」
で、また説教、てか洗脳。グロ世界へようこそな状態。

その後、友人に愚痴ったら「それは腐女子と言う人たちで、触っちゃ駄目!」と叱られた。
でも友人も「ああいうのってアニメとかマンガ好きな人だと思ってたら、普通の役者にもいるのね」と驚いてたわ…