前に勤めてた職場の社長はとにかくデリカシーのない人間だった。 
社員はただの丁稚、が根本思想。 
忙しい時期に社員のお父さんが危篤になったときにも 
「死んでもいいけどこの時期乗り越えてから死んでくれたらこっちも助かる」 
と本気でその社員に言うような人だった。 
当然忌引も許さず、休み時間に葬式に行って来いと言い放った。


一番の繁忙期が年末に来る業種だったせいか口癖のように 
「この業界にいるなら年末に死ぬな。暮れに死ぬのはアホでマヌケ。暮れに死んでも葬式出すな」
と言っていた。 
そして自分は暮れに死に、大晦日に葬式を挙げられていた。 
参列者(そこの社員もよその社員も)全員うんざり顔だった。